今、Webフロントエンドをはじめるとしたら。

以前知り合いに、Web制作をやってみたいという話を受けたことがあった。結局それ以降話が膨らんだりはしなかったのだけど、なんとなく自分がどうやって覚えたか振り返ってみたくなった。

自分自身、Webサイトの作り方を覚えたのは独学だった。 当時、自分は仕事がなくて潰れそうな印刷会社にいて、業務時間中恐ろしく暇だった。その時の同僚にWebサイトを作れる人がいたので、暇な時間に色々聞いて作り始めた。最初概念的なことを教えてもらって、それから調べて、わからなければまた聞いたりした。ずっと自分の描いた絵を公開できるような場所が欲しいとおもっていたので、自分のWebサイトを最初に作った。 今考えれば、tumblr でええやんって感じだが、僕はなんでも自作したいタイプなので、なんとなく既存のサービスでなくて、自分の手で作りたいという気持ちが強かった。 2010年末から2011年くらいのことだ。

結局会社はすぐに潰れて、転職することになった。若干Webの知識がついたことと、作ったもの(自分のサイト)があったので、EC店舗運用の会社に入れた。 もちろんWebの知識は活きたが、別にほとんど不要でもあった。

前職の同僚に、今はWordpress だと聞いたのでテーマを自作してみた。高橋ノリのWebデザインレシピを何回も読んでなんとか実装した。 それからスマホサイトもいるよね、レスポンシブ、みたいな時代がやってきて、自分のサイトをレスポンシブにしてみた。2014年くらいの話。仕事中にウェブ関連の記事を読んで、友達とか知り合いのサイト作ったりして、普通にレスポンシブサイト作るくらいはできるようになった。 ここが限界だった。

僕は基本的にコンピュータに対する知識がない。 中で何が動いているのか、或いはwebサーバーとは何か、通信とは?インストールとは?パスとは?環境変数とは? コンソールを叩いて様々やるタスクランナーみたいなのが登場してるけど、なんだか怖い。git?sass?

Javascriptもほとんどわからなかった。 もちろんjQueryを引っ張ってきて、ライブラリ読み込ませてスライダーを導入するとかはできた。もちろんコピペだ。 野良スクリプトを貼っつけて動くだの動かないだのやっていた。

JavaScriptを書けないのは致命的なのではないかと思って、本を読んだり、入門サイトを巡って書式を学んでたけど、一体このfor分やら配列やらオブジェクトやらがなんの役に立つのかさっぱり見当もつかなかった。

次の会社で人に恵まれたので、今はJavaScriptもある程度わかるしcanvasで遊んだり、制作環境作ったりできるようになった。 gitがないと辛いし、sassでないとやる気が起きない。

自分が始めた頃と環境が一変したなと思う。 その当時はhtmlがあって、cssがあって、jQuery読ませとけばそれでよかった。 だけど結局今始めるんだとしてもやることは変わらないわけで、html書いてcssやってjQuery読ませてレスポンシブ対応して、みたいなことを地道にやっていくことになるだろうと思う。

その先をやるかやらないかは、とりあえずそれができたら考えればいいし、Webサイトを制作する上では結局の成果物はそれでしかないんだよなと思う。

何にもない話でした。